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さて、田植えも無事終わり稲の方も元気に生育中ですが・・・・ 今回は酒米について書いてみようと思います。 酒米とは?呼んで字のごとく日本酒の原料に使われるお米のことです。 この酒米を、我々は酒造好適米と普段呼んでます。(因みに当社では100%酒造好適米で仕込みをしています。) この酒米の特徴はと言いますと大きく?簡単に説明しますと 大粒で米の中心に心白があること 雑味につながるタンパク質が少ないこと 酒米は精米により糠を取り除く割合が大きいため、精米時に砕米(米が砕ける)が 少ないなどの精米特性が重視されます。(普段私たちが食べてるお米が精米歩合92%くらい) 日本酒の場合55・50・40%など半分~半分以上精米して糠にします。 では青森にはどんな酒米があるの?開発された順番に紹介します。 1・「古城錦」育成年は1968年 私がまだ生まれる前ですね~(笑) この米は「五百万石」と「青系50号」の交配から生まれ、のちに「青系62号」の系統名を へて、名城として名高い弘前城にちなんで命名されたそうです。 2・「豊盃」育成年は1976年 弘前市の三浦酒造さんの銘柄にもなってますね~ この米は「古城錦」と「レイメイ」の交配で生まれ、その昔、津軽為信公が 士気を鼓舞するために唄ったとされるホーハイ節にあやかって命名された そうです。(たぶん?) 3・「華吹雪」育成年は1985年 「おくほまれ」と「ふ系103号」の交配から 生まれ、おそらく日本で1~2を争う極大粒米です。県内では1番多く裁培 されており、純米酒の製造に多く使われてます。これも名城の弘前城の桜 が華やかに咲き誇る様にちなんで命名されたそうです。 4・「華想い」育成年は2002年 「山田錦」と「華吹雪」の交配から生まれ たお米です。このお米の開発の経緯は、「華吹雪」がやや軟質米の性格上 50%以下に精米することが困難なため、県産米では、40%クラスの大吟醸 が製造できないと言う悩みがありその経緯から40%クラスまで精米できる 酒米を開発したのです。皆さんご存知の通り「山田錦」は酒米の王様と云 われており、それを父に持つ「華想い」は青森の酒米のエースでもあります。 命名の由来は、四季の彩り華やかな青森の印象を柔らかな響きであらわし、 酒蔵で大きな華を咲かせて欲しいという想いを込めて命名されたそうです。 以上の4銘柄が青森の酒米ですが・・・「古城錦」は当社「豊盃」は三浦 酒造(株)さんだけでしか使用されてません。 いろいろな経緯があり「古城錦」「豊盃」は、いまでは大変、希少な酒米に なってしまいましたが、この酒米の歴史を絶やすことなく大事に栽培し、大切 にお酒を醸していきたいと思います。 「古城錦」に関しては新たな魅力と可能性を探るべく、様々な精米歩合、醸造 方法を試して見たいと考えてます。 ぜひ、このお酒を見かけたら御賞味くださいませ。
by densyukurabito
| 2012-06-15 10:56
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